杖の選び方-杖を使っての歩き方
前回は「杖の長さ」についてご紹介しました ↓ ↓ が、
今回は・・・「杖を使っての歩き方」です。
身体の状態により歩き方も様々です。
正しい杖の使い方をしていれば、足腰への負担はかなり軽減されます。
詳しくは専門の方のアドバイスが必要となりますが大体の方はこれで大丈夫ですので、参考までにお試しください。
●杖の点検
1:ゴム先チェック
毎回する必要はありませんが、ゴム先のゴムが摩耗したり、破損したりしていないかをチェックします。
杖を裏返してゴムを見てみましょう。
1つでも当てはまるようでしたら、ゴム先の交換をおすすめします。
・すり減って、溝の一部がなくなっている。
・ゴムに細かいひびが入っている。
・ゴムの先端を指ではさんで押しても、弾力感がない。
杖は、ゴムの溝と弾力性で地面をしっかりと捉え、身体を支えてくれます。
使い続けるとゴムは劣化・ゴムのすり減ったり、硬くなる等劣化し、地面についた時に杖先がすべることがあります。
2:柄(棒)のチェック
伸びたり縮んだり、折りたたみ式などの杖
(「止めネジ」「シャフトプロテクター」などと呼称されているようです)は、しっかりと伸ばたり・固定しないと杖を突いたときに転倒の危険性が高まります。
高さ調節ができる杖に限りますが、杖をつくたびに、カチンカチンと小さな音がすることがあります。
音が鳴るところは、高さ調節をするネジの部分です。
これは、高さ調節のネジがゆるんでいることが原因と感がられます。
強く締め付けていても、徐々にゆるみが出てくることがありますので、カチンカチンと音がする場合は、硬くしめてください。
それだけで音はなくなり、静かに杖をつくことができます。
*介護施設の方の話ですが・・・
杖の10本に1本程は、外れていたり緩んでいたりするそうです。
杖の点検は、転倒の防止になりますので定期的に行う事をお勧めします。
●T字杖の歩き方
下記のような人を見かけませんか?
- 杖の握り方が違うために力が入らない人
- 杖の高さが違い体が曲がった姿勢で歩いている人
- 杖のつく位置が悪いために杖を自分の足で蹴ってしまう人
- 杖と足の順番がバラバラで歩いていても階段を上がっていても杖を使っている意味がない人
このような人は、杖が正しく使えていないことが考えられます。
1.T字杖の握り方と持ち手の選び方
握り方は、人差し指と中指で挟むようにして握ります。
筋力が低下している足・麻痺のある足・痛みのある足とは逆の手に杖を持つようにします。
例えば左足を痛めている時には右の手で杖を持ってください。
2.杖の高さ
手を体の横に下垂させたときに、手首の位置に杖の柄の部分がくるようにします。
「気を付け」の姿勢をして床から手首の小指側にある骨の高さが身体に合った杖の長さの目安です。
3.杖を置く位置
杖をついている方の足のつま先から前へ15~20㎝、外へ15~20㎝の場所へ杖をつくようにします。
杖を出しすぎると、体が曲がったり杖を斜につく原因になります。
また、杖を自分のほうへ寄せすぎると、杖を蹴ってしまったり、バランスが取りづらくなったりします。
4.歩き方
という順番を繰り返します。杖と足を一緒に出す事ができない時は、T字杖 → 杖を持っていない方の足 → 杖を持っている方の足
5.階段の上り下り
階段の上がり方
杖を1段上に上げます
杖を持っている方の足を上げます
杖を持っていない方の足を上げます
階段の下り方
杖を1段下に下ろします
杖を持っていない方の足を下ろします
杖を持っている方の足を下ろします
以上のことを気をつけていただければ、T字杖の力を十分発揮して効率の良い移動が行なえます。
「杖は見た目が悪い」「杖を使うぐらいなら外に出ない」と言われる方もいらっしゃいますが、『転ばぬ先の杖』という諺もあるように、転倒予防にもなります。
杖を正しく使用することで危険のない快適な生活を送っていただければと思います。
*「公益社団法人 益田市医師会立 益田地域医療センター 医師会病院」
の画像を参考にさせて頂いております。
上記ではちょっとわかりにくいと言う方に、結局一緒ですがもう一パターンのご紹介。
杖は、悪い足の反対の手に持ちますが、これには意外に誤解が多いのです。
利き手でもちやすいからと右足が悪いにもかかわらず、右手にもったりするケースが大変に多くみられます。
何故杖を使うかというと左足にかかる荷重を杖に少し持ってもらうためです。
ですから、杖を前に出したら杖に体重をかけて左足にかかる荷重を和らげるわけです。
もし、左手に持ってしまうと左足にかかる荷重を和らげることができません。
杖を使っての歩き方は実は2通りあります。
・三動作歩行(「1・2・3」の3拍子)
・ニ動作歩行(「1・2・1・2」と2拍子)
三動作歩行は歩行スピードがゆっくりで安定感があります。
片麻痺のある方にオススメの歩き方です。
ニ動作歩行は速く歩くことができます。
バランス能力を必要とします。
三動作歩行
二動作歩行
*神崎株式会社の画像をご利用させて頂いております。
最初は、頭で考えてしまいますが、日々のことです。
歩き方は慣れればスムーズになります。
基本の形をしっかり体に叩き込み、
快適杖生活を目指しましょう^^
次回に続く・・・
「縛りはゆるく」・・・「期間は長く」ですね
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【KaKaのプロフィー】
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歩き始めて、先天性股関節脱臼が判明。
小さなころから手術の繰り返し。
骨切り手術からの、人口股関節置換術へ
股関節の手術だけでなく色々な手術をし、
身体の傷はなんと「70針以上」。
そのことを言えないこともありました。
誰にでも色んな悩みがあります。
自分が嫌になることも
周りには理解してもらえないことも
自信を持てるものは何もなかった。
でも自分は自分。
どんなことがあっても自分が好き。
好きでいたい。
好きでい続けたい。
少しでも同じような悩みを持っている人の助けをできればと
私の経験と現在進行形の情報を公開。
諦めたら終わり。
止まったら終わり。
ゆっくりでもいい、前に進み続けることの大切さをお伝えいたします。
あきらめてはダメ!!
今なら(imanara)できる
今から(imakara)できる
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■杖の選び方-杖を使っての歩き方
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【人工股関節は怖くない】
<LIFETIME PARTNERS&imanara-imakara>
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